1.配当とは会社が営業によって得た利益を出資者(=株主)に還元すること。会社の利益はいったん、繰越利益剰余金という勘定で計算され、保有する株式数に応じて配当として支払われる。 配当の金額は株主総会の決議によって行われる。 |
2.配当時の注意株主に配当を行う際、資本金の金額の4分の1に達するまで配当金の総額の10分の1の金額を準備金として留保しなければならない。利益のすべてを配当してしまうと、会社が事業を拡大できないため。 また、損失が発生した場合に資本金を取り崩す(=資本の欠損)ことを防ぐ役割もある。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.用語の整理
|
4.新出勘定科目
負債純資産 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.重要な仕訳配当の決定株主総会での決議により、繰越利益剰余金から100万円の配当が決定した。なお、資本金1億円に対して、利益準備金の残高が500万円ある。
配当の決定(準備金の積み立てが上限に達した場合)株主総会での決議により、繰越利益剰余金から100万円の配当が決定した。なお、資本金1億円に対して、利益準備金の残高が2,495万円ある。
配当金の支払い配当金100万円を当座預金から支払った。
|
6.仕訳のポイント会社法では純資産の額が300万円以上でないと利益を配当できないことになっているが、簡単のため、それ以下の金額になっている場合もある。準備金の積み立ての額の計算は2級以上の範囲。3級では積み立てる金額が提示される。 7.課題
|