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数学Ⅰ

1.式と計算

1-1.単項式と多項式

1-1-1.基本事項の整理

単項式
数や文字だけの積の形であらわされた式。
多項式
単項式の和としてあらわされる式。
多項式の中のそれぞれの単項式。
同類項
文字の部分が等しい項。
係数
単項式の数の部分。
次数
単項式における、掛け合わせた文字の個数。多項式においては、最も次数の高い項の次数。
定数
単項式で、次数が $0$ のもの。つまり、数字のみの単項式。なお、数 $0$ の次数は定めない。
定数項
多項式における、次数が $0$ の項。

1-1-2.例

$5……(1.1.1)$
$3ab……(1.1.2)$
$-4x^5y^6……(1.1.3)$
$4x^2+3x……(1.1.4)$
$3a-5ab+8a^3b^2……(1.1.5)$
$3x^3+2x-5x+7……(1.1.6)$

上記の例において、$(1.1.1)(1.1.2)(1.1.3)$ は単項式、$(1.1.4)(1.1.5)(1.1.6)$ は多項式である。
$(1.1.1)$ は次数 $0$ 、$(1.1.2)$ は $a$ が $1$ つ、$b$ が $1$ つで次数は $2$ 、$(1.1.3)$ は次数 $11$ である。また、$(1.1.2)$ の係数は $3$ 、$(1.1.3)$ の係数は $-4$ である。
$(1.1.4)(1.1.5)(1.1.6)$ は多項式であるため、各項の次数の最大値で、$(1.1.4)$ は次数 $2$ 、$(1.1.5)$ は次数 $5$ 、$(1.1.6)$ は次数 $3$ である。
また、$(1.1.6)$ においては、定数項 $7$ をもつ。
$(1.1.6)$ において、$2x$ と $-5x$ が同類項であり、それをまとめると、式全体は $3x^3+(2-5)x+7=3x^3-3x+7$ となる。
なお、注意としては、「特定の文字に着目して」という文言がある場合は、ほかの文字を定数扱いする。
例として、$(1.1.3)$ は $x$ に着目すると、$y^6$ を定数扱いして、次数は $5$ 、係数は $-4y^6$ である。多項式においても同様。

1-1-3.研究課題

数 $0$ の次数を定めないのはなぜか考えてください。